関節鏡手術とは

近年、整形外科の手術においても侵襲(身体の負担)の少ない手術が求められており、その代表的なものが、関節の内視鏡である関節鏡を用いた手術です。
以前は通常のオープン手術で行われていた手術も、手術器具および技術の進歩によって、ますます多くの手術が関節鏡手術として行われるようになってきています。

関節鏡手術とは、各関節の周囲にわずか6~7mmの皮膚切開を数個作り、この小さな出入口(ポータル)から細いカメラや手術器具を関節内に入れて行う手術のことです。
関節鏡手術では、皮膚を切る大きさが劇的に小さいばかりでなく、関節周囲の健常な筋肉なども傷つけることなく手術が行えるため、術後の痛みが少なく、機能の回復が早いことが分かっています。
当然、術後の傷も目立ちません。

写真1  関節鏡 上:径4㎜・30度鏡(カメラ) 下:外筒管

当科では、最新の関節鏡手術器具・設備を整え、あまり一般的には行われていない肩関節の関節鏡手術(鏡視下腱板修復術、鏡視下バンカート修復術など)を含めて、多数の関節鏡手術を関節鏡の専門医が行っています。
平成26年1月から12月の1年間に大阪赤十字病院(および関連施設)で行った関節鏡手術は、肩関節鏡手術が150例、膝関節鏡手術が152例、鏡視下手根管開放術が22例、股関節鏡手術が7例で、合計309例でした。

写真2  肩関節鏡手術時(手術室)